人気ブログランキング | 話題のタグを見る

重心と剛心

 木造住宅の耐震性について話題になると、
 「重心と剛心」という言葉を耳にすることがあるでしょ。

 「重心」は、建物の重さの中心、だいたい建物の中心部分になります。

 「剛心」は、建物の強さの中心なので、耐力壁がある部分に寄って移動します。

 地震力(建物を動かそうとする地震の力)は、重心に向かってかかるので、
 重心と剛心の距離(偏心距離)が近いほど地震力に抵抗する力が強くなるんです。

 逆に、重心と剛心の距離が離れてしまうと、
 地震の力がかかる位置と、それに抵抗しようとする力の位置が離れているのですから、
 大きな揺れが発生して、建物が損傷してしまいます。

重心と剛心_e0145995_11071851.jpg



 耐震補強工事が始まります。

 瀬戸新屋の家case2 です。

 しっかりした造りで、筋違いもちゃんと入っているのですが、入れ方のバランスが悪いんです。

 重心と剛心の位置が近づくように補強をしてあげると、
 飛躍的に耐震性が増していきます。



by sakai_archi | 2022-09-16 19:27 | 瀬戸新屋の家case2(耐震補強) | Comments(0)
<< バカ標章 早めの発注 >>