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挽き板

 職人技(ワザ)を紹介します。

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 構造耐力上、どうしても集成材にして耐力をアップしたかった梁です。
 ダイニングキッチンの天井に出てくるメインの2階梁です。
 同じ通りに2本あります。

 他の化粧梁は、静岡県優良木材の杉梁を使っているので、
 この2本だけ集成材は・・・ ちょっとイヤですよね。


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 そこで、厚さ5㎜の挽き板を作りました。

 挽き板とは、突き板のように木材を薄くスライスしたものではなく、
 回転する鋸刃で切り出した板です。
 しっかりとした厚みがあるので、無垢と同じ 味のある質感を出せます。 


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 他の梁が取り合う仕口部分を加工して、


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 ピッタリ合わせていきます。

 手の汗(油)が付かないように、手袋をしての作業です。


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 ボンドとピンネイルを併用して貼り付けます。

 優秀な職人でなければできない仕事です。


 
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 こんな感じになります。

 立派な無垢の杉梁になりました。

 
by sakai_archi | 2014-04-24 17:04 | 谷田の家 | Comments(0)
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